\(\delta\) \(\eta\) \(\delta - \eta\)
いつものように、Yardの照明塔がどう構成されるかを示します。この通りに組み立てるということを意図しているのではない点はこれまで通りです。 まず、支柱を構成する平行する側面の2枚が、土台に組付けられます。 支柱を構成する正面の平行する2枚が組付け…
Signal Bridgeができたところで、次はヤードの照明塔を作りたいとのお話をdda40xさんから頂きました。手持ちの詳しい資料はなく、ネット上を検索してもあまりまとまった資料もなく、Cheyenneに立っている次のものを参考にして設計することとしました。 この…
C&O風のCantilever Signal Bridgeをどう組み立て行くか、の構成を示します。これまでに紹介した2つと大きくは変わりません。いつものように、この順番で組み立ててゆくということを意図しているわけでもありません。また、今回は設計したのみで、実際に組み…
さて、これまでに、Santa Fe風のcantilever signal bridgeとUP風のcantilever signal bridgeとをご紹介いたしました。この2タイプで、博物館レイアウトに必要な数は揃ったのですが、もう一種、C&Oのプロタイプを参考にして設計だけ完了しているものがありま…
UP風のCantilever Signal Bridgeをどう組み立て行くか、の構成を示します。基本はAT&SF風のものと大きくは変わりません。また、いつものように、この順番で組み立ててゆくということを意図しているわけではありません。 まずは台座の組立。 次に、Towerを構…
さて、AT&SF風のCantilever Signal Bridgeの設計が終わった後、dda40xさんからご相談があり、UP風のCantilever Signal Bridgeも作ろうということになりました。 プロタイプはこちらに紹介されているものです。 この型のものを、ストリートビューで見つからな…
前回の続きで、設計したCantilever Signal Bridgeをどう組み立て行くかの構成を示します。いつものように、この順番で組み立ててゆくということを意図しているわけではありません。 まず、台座に根元となる部分を差し込んで固定します。 次に、Towerを構成す…
さて、前回お見せしたCantilever Signal Bridgeの図面ですが、実は、土台の構成がよくわからず、しばらく悩んでいる時期がありました。dda40xさんが次の図面を見つけてくださり、こちらを参考とすることとしました。 この出典は、The Compendium of Signalsb…
前回まで紹介してきたSignal Bridgeの設計が完了したところで、Cantilever Signal Bridgeを作ろう、ということになりました。プロトタイプにしたのは、Santa Feが使っていた、このタイプのものです。 https://www.youtube.com/embed/CQ1OztMoHE0 Southern Pa…
このシリーズの最終回です。設計したSignal Bridgeがどう組みあがってゆくのかを図示してみます。なお、以下の図は構造を示すのが目的であって、この順番に組み立てることを意図しているものではありませんので念のため。 まず、橋梁の下面と橋脚を組み合わ…
前回までに説明した方針にて、次のような図面を作成しました。まずは4線用のもの。 こちらは2線用のもの。基本寸法は4線用のものと同じで、橋梁部分を間引いたものとなります。 これらの図面をもとに、部品の図面を作成作成します。実物では、左右の橋脚部…
Signal Bridgeのプロタイプは決まりましたので、あとはその図面を元に粛々と設計するのみです。本物の寸法を参考にしつつ、レイアウトの建築限界や線路配置をもとに、妥当な寸法を決めてゆきました。 悩んだのが、ガセットの構造の表現です。実物では次のよ…
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、dda40xさんのレイアウトのSignal Bridgeを設計した話を書いておきます。 こちらが当初レイアウトに置いてあったプラスチック製の信号橋です(写真はdda40xさんのblogから拝借しました)。 2つのプラスチック製の信号機…
長々と続けてきた、ユニバーサルジョイントの正しい使い方のシリーズの目次をこちらに用意しておきます。今読み返すと書き足りないと思うこともありますが、追々直してゆきたいと思っています。またグラフの表示のプラグインの改訂により、当初の表示が乱れ…
4回前の記事でまとめをしてこのシリーズは完結するはずでしたが、考慮すべき事ができ、3回ほど記事を続けました。今回がたぶん本当のまとめになると思います。前回のまとめと重複する部分がほとんどですが、このシリーズで考察してきた事を、改めて以下にま…
前回、前々回と、MPギアのような駆動系でモーターの左右にユニバーサルジョイントで動力を伝道する場合に、モーターに取り付けるユニバーサルジョイントの位相が揃っていないと(\(\Delta\neq 0\))、左右のユニバーサルジョイントの最終伝達面の角速度が異な…
前回の記事で、モーターの左右に取り付けるユニバーサルジョイントに関し、その取り付け部分の位相\(\Delta\)を揃えておかないと、左右のユニバーサルジョイントの最終的な角速度に差が出ることを示しました。 実際にどれくらいの差が出るかを、以前解析に用…
前回のまとめの投稿で、本質的に書くべきことはすべて網羅したと大見えを切りましたが、マーフィーの法則よろしく、一つ重要なことを見落としていたことに気づきました。 MPギアの解析の際に、「左右対称なので、同じ条件で解析できる」ということを述べまし…
この投稿は、加筆修正いたしましたので、こちらをご覧になってください。 長々と続けてきたシリーズ、書き足りないこともあるとは思っていますが、本質的に書くべきことはすべて網羅したと考えていますので、今回でいったん区切りをつけることとします。 こ…
前々回、前回と、ユニバーサルジョイントの3つの軸が同一平面に存在しない場合を仮定して、角速度がどのように変動するかの具体例をMPギアを例として計算してみました。今回はこれをShayの場合で考察してみます。解析の対象としたのは、前に紹介したGreenbri…
前回は、3つの軸が同一平面に存在しない場合の角速度の変動を、MPギアの場合を例にとってまとめました。MPギアは、車体の中心で左右対称という構成となっていますので、モーターの左右にあるユニバーサルジョイントは同じ挙動を示すであろうということが想像…
ユニバーサルジョイントの3つの軸が平面にない場合の角速度の変動を前回求めました。簡単におさらいすると、3つの軸が同一平面上にあり、駆動面の角速度を\(\omega\)としたときの最終伝達面の角速度 \(\frac{d\xi}{dt}= \frac{\omega\cdot cos(\alpha)\cdot …
2020/8/30追記。 Tavataさんにいただいたコメントを参考に追記しました。 前回説明した2つのベクトルのなす角度および外積を利用し、3つの軸が同一平面上にないユニバーサルジョイントの解析に必要となる\(\alpha\)、\(\beta\)、\(\eta\)の計算方法を考察し…
ユニバーサルジョイントの3つの軸が同一平面上にない場合の解析の基本的考え方を前回明らかにしました。3つの軸が同一平面上にある場合は、作図によって角度等の関係の式を簡単かつ直感的に求めることができますが、そうでない場合は、3次元空間で軸の位置…
気がつくとこのシリーズ20回目の記事です。よくもまぁここまで続けられるものだと我ながらあきれてしまいます。Shayの解析のあたりからは個人的興味で続けているところがありますので、万人にアピールする内容ではないと思いますが、よろしければ引き続きお…
前回の記事の最後に、阿里山のShayがどの程度の角速度の変動があるのかを確認したいと述べていましたが、⼤変ありがたいことに、内⽥利次⽒、近藤⼀郎⽒より計算に必要な図面をご提供いただくことができました。御二⽅にはここに深く御礼申し上げます。あり…
さて、前回の議論で、Shayの場合に\(\alpha\)と\(\beta\)との求め方を明らかにしましたので、MPギアの場合と同様に、駆動面に対する最終伝達面の角速度の変化を見てみたいと思います。 模型の寸法で議論ができればよいのでしょうが、MPギアのように標準的に…
このシリーズを延々続けているのは、Shayのユニバーサルジョイントの角速度の変化を解析したかったからでした。ということで、Shayの場合の\(\alpha\)と\(\beta\)とを求めてみます。 求め方はMPギアの場合に準じますが、MPギアの駆動軸が車体の中心に位置す…
前回の議論で、MPギアに代表されるような、模型で一般的に使われる伝動機構での\(\alpha\)と\(\beta\)との関係を求めました。復習すると、下のような円弧上の曲線を走行している車両があった場合、 \(\alpha\)、\(\beta\)は、\(l_1\)、\(l_2\)、\(w\)、\(r\)…