今回の出張では久しぶりにブロードウェイ(以下BLI)の機関車を購入しました。前から気になっていたNew Havenのハドソン I-5です。この形式は、ブラスとハイブリッドと呼ばれるタイプとで商品が出されています。BLIのサイトにあった記述が見つからないのでうろ覚えですが、ハイブリッドとは「金属や他の材質のパーツををうまく組み合わせることで精密さとコストとを両立する」というようなふれこみの製品だったと思います。当然、私の購入したのはお財布にやさしいハイブリッドの方です。
さて、こんなことを書くと、「お前は4-8-4専門ではなかったのか」という揶揄が飛んできそうですが、まあ、4-8-4は旅客用機関車が主体ですから、4-6-4もその仲間ということでここは大目にみていただきたく。言い訳をすると、この機種がアナウンスされたころから、そのちょっと渋い機種の選択に心惹かれ、またハイブリッドという製品がどんな製品か、という興味があり、買おうと考えていたのでした。
いつもの模型屋に行き、Hi, How have you been doing?と挨拶もそこそこに、店のオーナーが、「お前はこれを買いに来たんだろう」と棚から出してくれ、試運転をしてくれ、そのまま購入と相成りました。私の好みは見透かされているようです。
このI-5は、3種類のレタリングが用意されています。活字体で素っ気なくNEW HAVENと書かれたもの、流れるような筆記体で"New York, New Haven and Hartford"とかかれたものが、レタリングの大きさで2種類。ここは当然売れ筋と思われる大きな筆記体です。
ちょっと驚いたのは、箱がシースルーパッケージと呼べばよいのでしょうか、蓋の一部が開けられていて中が見えるようになっていることです。ここのところ、中の商品を見せるために、この手のパッケージが採用されることが増えたように思います。何かにつけ直接的な表現を好むアメリカの人々にはこのようなパッケージのほうがアピールするのでしょうか。これまで購入したBLIの機関車は、ブラスを思わせるような箱に入っていて、大げさだなぁと思っていたのですが、このようなパッケージを採用されると、逆に安っぽく感じてしまうのが、変な気分です。
肝心の機関車の出来については、申し分ないというのが第一印象。まず塗装の艶、レタリング、装飾のストライプなど、フィニシュがそつなく仕上げられています。ディテールのでき、全体の組み立ても問題ないようです。もともと、BLIはツボを押さえつつ、製品のバランスをとってまとめるのが上手いように思うのですが、今回の製品は一段レベルが上がったような印象を受けました。
肝心の「ハイブリッド」という製品の仕様ですが、どこがどの材質でできているかはよくわかっていません。少なくとも、下手なブラスより良く出来ていると思います。価格が税込みで約$400ということを考えると、この値段でこれ以上求めるのは酷と言ってもいいのではないでしょうか。
購入後、クラブのレイアウトに持ち込んでお披露目をしました。DCCの設定をお願いし、運転させてもらった試運転の様子を30秒弱の短いクリップですが、YouTubeにアップロードしたので、ご覧ください。腕のない私が安いデジカメのビデオ機能で撮ったものですから、それなりの映りなのはご容赦を。