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アメリカ型の鉄道模型を楽しんでいる記録です

SPのキャブフォワードAC11のレストア (2) - キャブフォワードの模型 -

この記事は、Mark Schuzter氏Espee's Cab Forwardsの2ページめのThe Cab Forward modelsを訳したものです。訳にあたっては、Mark Schutzer氏の許可を得ており、元記事、写真については、特記ない限りMark Schutzer氏に著作権があります。誤訳、不適切な訳、その他気づいたことがあれば、遠慮なくご指摘ください。詳細は、こちらの目次をご覧になってください。

なお、元記事は2009年4月19日に作成されました。


キャブフォワードの模型

これらの2台の模型は、1960年代に輸入された日本製のブラスの模型である。いずれも、アカネによって製造されたもので、AC-10からAC-12シリーズのキャブフォワードのどれにでも仕立てることができる。これらの模型は60年代の初めに製造されたため、今日の標準で言えば、ディテールは大雑把である。ハンドレールやパイピングの多くがオーバースケールであり、多くのディテールは簡単な真鍮の挽きものである。

ディテールはさっぱりしているものの、アカネのキャブフォワードは走行性能がすばらしいという評判を得ている。実際、私がこれらの模型を入手した時点でも、かなりよく走ったのだが、開放型のギヤボックスにありがちなように、非常にうるさかった。一方で、アカネの模型は戦車のように作られていて、厚手の真鍮を使って、がっちりと組み立てられており、走らせても壊れる心配をしなくてもよい模型に仕上がっている。

私はこれらの模型を、資産の整理の一環として入手した。これらの模型は長時間の走行を経ており、多くのパーツが緩んだり、落下し始めていた。私はこの模型の状態を、Fairと評するだろう。これらの模型は、明らかに経年変化でヤレが見え始めていたが、パーツが緩んでいた以外は、物理的なダメージはなかった。

模型を入手した時点の状態を示す写真を何枚か掲載する。


補足 ・資産の処分(estate sale)という用語については、こちらの記事で補足を書きましたので、ご覧ください。 ・「状態はFair」という記述がありますが、これは評価の体系の指標の一つです。一般的には、Excellent - Good - Fair - Poorという順番なので、下から数えたほうが早いと考えたほうが良いです。eBayでは、更に細かく、次の10段階が定義されています。 C10 - Mint, Brand New (完全に未使用) C9 - Factory New, Brand New C8 - Like New C7 - Excellent C6 - Very Good C5 - Good C4 - Fair C3 - Poor C2 - Restoration Required C1 - Junk, Parts Value Only どうしても主観が入るので、結局は自分の目で確かめて納得することが必要なのは、言うまでもありません。