この記事は、Mark Schuzter氏のRestoring Southern Pacific MT-4の9ページめの、ReassemblyとWeatheringとを訳したものです。訳にあたっては、Mark Schutzer氏の許可を得ており、元記事、写真については、特記ない限りMark Schutzer氏に著作権があります。誤訳、不適切な訳、その他気づいたことがあれば、遠慮なくご指摘ください。詳細は、こちらの目次をご覧になってください。
なお、元記事は2004年4月19日に作成されました。
再組み立て
すべてのものが乾いてから、マイクロマスクを剥がし、様々な形をした塗装用の支持具から取り外した。それからすべてのものを元通りに組み立てた。軽くウェザリングするつもりなので、この時点では、どこにも注油をしていない。
ここまでのところ、煙室の扉については、チャンスがなかったので、まだ塗っていない。大きな前面の開口部を隠すために、機関車に取り付けてみた。
以下は、ウェザリングを施す前の、組み立ての終わった機関車の写真である。
そして、これは修理を行ったスカイラインケーシングの最終的な状態の写真である。
ウェザリング
私は、デイライトのペイントスキームを施された機関車の晩年によくあったように、軽くウェザリングを施すこととした。機関車にウェザリングを施すに当たって、いくつかの異なった手法を使った。まず、線路から巻き上げられた土ぼこりを表現するために、フレームの下方と車輪とにフロックィルを吹き付けた。一様な効果が得られるように、動輪が回転している状態で吹き付けを行った。
約5倍に希釈したポリスケール(Polly Scale)のオイリーブラック(oily black)で、ロッドやバルブギアを軽くウォッシュした。塗料は非常に薄いので、望むような効果を得るには何回かの繰り返しが必要である。私の望んだ効果を得るまで、何回もウォッシュを繰り返した。
この他のウェザリングについては、Bardgon Enterpriseの製造した各種のウェザリングパウダーを使用した。全体の効果を簡単に調整できるので、これは良い製品である。パウダーを使う鍵は、絶えず垂直方向に塗布することである。これは、ボイラーから筋が垂れているのを表現する効果がある。
最後に、バルブギアとロッドに油を塗布した。少し走らせた後では、油がこれらのパーツの上に広がり、非常に実感的な視覚効果を与える。